第2話    水の街   
「んにゃ・・・?」
寝起きのマヌケな声を出したのはカイ
まだ眠い目をこすりながら窓を開ける・・・・
朝の爽やかな風が吹き込んで、ぼぅっとした頭をすっきりさせてくれるようだ。
「んーーー。爽快♪爽快♪やっぱちゃんとしたベッドで寝れるって気持ちがいいナ〜♪

「うみぃ〜〜?カイ、おはよ〜」
十六夜が起き、ねぼけた声でカイに挨拶する。
「あ、起きたな十六夜。早く着替えて朝ご飯にしよーゼ♪」

〜数時間後〜 町の一部にて・・・
「ね〜カイ。この町って噴水が一杯あるね〜」
「『水の街』って言うくらいだからな・・・。」
・・・十六夜情報集めのこと、忘れてるな・・・情報もいいのが無いし、またジェンド
に怒られるかも・・・・(汗)
あ! 教会だ・・・。けっこー古いなぁ。
「・・・教会を見にいらしたんですか?」
「え?あ・・・まぁ」カイは振り返る
その手には小さな赤いバラが・・・・。
「可愛らしいお嬢さん・・・・。このバラをどうぞ・・・♪」
「あ・・・ありがとうございます。あの・・・教会の中案内しましょうか・・・?」
「本当!ありがとう、お姉さん♪」
この少女の名前はクルミ、赤茶色の髪に緑の瞳。
見た感じは、ごく普通の女の子だ。
「この教会には言い伝えがあって・・・この鐘を鳴らす者は必ず幸福が訪れる・・・し
かし邪悪な心を持つ者が鳴らせばその者は悪魔になりかねん・・・って言うの」
「ふにょ?悪魔さん?」
「それとね・・・この教会は古いから今は誰も使ってないんだ・・・」
「え?クルミあそこに人影があるよ?誰かいるんじゃない」
十六夜が言った人影は少し薄暗い祭壇の上にあった
誰もいないはずなのに・・・一体誰なのだろう?!

[オッツ・キイム コンテンツ]