変わらない朝

「んっん〜♪気持ちのいい朝だ〜」

カイが目を覚まし、そんなことを言う。

「わ〜い!いい天気!!ぽっかぽっか〜♪」

目を覚ましたにも、かかわらず元気な十六夜。

「たくっ朝っぱらから、陽気な奴らだな!!五月蝿い!!」

そんな二人を木の上から、叱りつける私。

いつもと、変わらぬ朝。

その後、カイが朝食を作り、それを手伝う十六夜がいて、

文句をいう私がいる。

そう、本当いつもと変わらぬ朝・・・・・

私は、そんな朝が好きだ。

カイと十六夜の五月蝿ささが、きっとその五月蝿さがないと

一日が始まらないような気がする。

いつも、邪魔でしょうがない。十六夜は、私が魔物を斬ろうとすると

すぐ邪魔をする。

カイは、町につけばナンパだかなんだかをして、情報集めをしないし、

森に行けばコンパスを落とすは、道は間違えるは訳がわからない。

普通なら・・・・

嫌いになる・・・・

はじめは、嫌いだった・・・・

でも・・・・なぜだろう・・・いつからだろう・・・・

そんな・・・・

今、こうしている時も、こうして過ごす朝のこの時も・・・・

なくては、一日が、はじまらないような気がする。

いつもと・・・・

変わらないはずなのに・・・

なくても、いいような事なのに・・・・・

でも、私の・・・・

今の私に、とって大切なような気がする。

過去・・・・

記憶のない私に、とって訳のわからないもの・・・・

でも・・・・・

そんな私にも、家族がいて、友達がいて・・・・・

自分にとって愛するものがいたのだろうか・・・・・

そして、朝・・・

こんなような生活をしていたのだろうか・・・・・

いや・・・・

もう過去など、考えない。

今こうしていることが、現実だから・・・

私のことを思ってくれる人が・・・

今、ここに、二人もいるから・・・・

邪魔と口からは出るが、二人がいなくなったら、

きっと私は、くずれてしまう・・・・・

今。

過去を忘れ・・・・

自分を忘れたが・・・・・・

今、この時は「ジェンド」と呼ばれ、ここにいる。

新しい、過去の名前ではなく、新しい名前で・・・仲間で・・・

今、この時を過ごしている。

変わらない・・・

変わらなくいい・・・・

変わってほしくない・・・

この時が、ずっと続いてほしい・・・

まだ、未来(さき)のことは、わからない。

過去を知らない私が、未来など知るわけがない。

でも・・・未来を知らないのは、私だけじゃない。

カイも十六夜も・・・この世界に生きるもの、すべてが、

自分の未来は知らない・・・・

『ジェンドは、ジェンドだよ!』

過去、そういわれた・・・・

『俺たち、仲間じゃね〜か♪』

そう・・・そんなことも、言われた・・・・

これも・・・

今、こうしている間も時間は流れ。

それが過去となる。

昔の記憶は、なくても・・・・

今、作っている記憶がある。

今が、私の過去になる。

「ジェンド〜ご飯、出来たぞ!!」

カイに声・・・

「あぁ・・・・おせーぞ!!」

いつもどうり文句を言ってやる。

「頑張ったのに、まだ遅いのか〜?そんなこというなら、

ジェンドも手伝ってくれよ〜」

「何〜!!貴様、私に作れというのか〜!?貴様は、休むから

私に作れというのか!!?」

聞こえてないふりをしてやる。

「えっ!!俺、休むなんて一言も・・・・どえ!!」

ずしゃ・・・・

岩を投げてやる。

いつも、どおり・・・・

そうしたら、十六夜が訳のわからないことを言うはずだ。

「カイすご〜い♪」

いっている・・・いつもみたいに・・・・

それが、面白くてしょうがない・・・・

いつもどおりが、好きだ。

これが、過去になるんだよな。

今、こうしている時が・・・・

カイと十六夜と

これからも、いっしょに、いたい・・・・

離れたくない・・・・

いつもと、変わらない・・・

この時を・・・

これからも、つづけたい・・・・

この朝の時を・・・・

同じでいいから・・・・

また・・・

今日も・・・

三人で旅をしたい・・・・

この朝の時間から、はじまる一日が

好きだから・・・・

end

 
執筆者さまのコメント(れんさん) こめんと ジェンドの気持ち・思っていることを 私なりに考えたものです。 本当に、こんなことを思っているのかは 疑問ですが・・・・ に、しても・・・・まとまってない文ですね。 もっと、勉強が必要です・・・・・・ りつこよりコメント(管理人) 素敵〜(><)ジェンドの気持ち.......であり 正直な心境だと思います♪